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他人の目が気になる、人前に出ると緊張が止まらない、悪口を引きずってしまう、恥をかくのが怖い、モチベーションを持続できない…。こうした心の悩みを抱え、自分のやりたいことにブレーキをかけてしまっている人は多い。我慢せずに無駄なものを遠ざけ、心をフラットに生きる方法。メンタルコントロールの極意49。
【書評】『自分のことだけ考える。』堀江貴文
自分のことだけを考える。
このシンプルなことをできている人が世の中にどれだけいるのだろうか。
少なくとも多くはないのだろう。
本の題名に『自分のことだけ考える。』と使われるくらいなのだから。
これが「人のことを考えて行動しよう」とかいう題名だったら売れる気がしない。何を普通のことを堂々とタイトルにしているのだと著者と編集者の感性を疑うことだろう。
著者の堀江氏は主にツイッターで炎上する発言が多い。その内容もあって「自分のことだけ考える」と言うと好き勝手に生きることだと思われかねない。
無論、そんなことを言いたいわけではない。
彼の主張はこうだ。
他人の感情や思考はコントロールできるものではないのだから、あれこれ考えても無駄である。それよりもコントロールできる自分自身に注意して、自分と向き合うべきだ。
それってなんか冷たくない?と思う人もいるだろう。しかし、事実である。私たちは超能力者でもない限り、相手の気持ちを読み取ることはできないし人の心をコントロールすることはできないのだ。
これはアドラー心理学にも似たところがある。決して間違った考え方ではないと言えるだろう。
私たちは“勝手に”周りの人の感情を想像しすぎる節がある。
こんなことをしたら嫌われるんじゃないか。こんなことを言ったらバカにされるんじゃないか。
そうやって恐れて行動に出ないのだ。
堀江氏は徹底して、そういった無駄な想像を嫌う。
そんな想像をするくらいなら、いっそ嫌われたほうがマシだとすら言う。
たしかにどうせ全ての人に好かれることは不可能なのだからそういった生き方もありなのだろう。
だから堀江氏は「自分の好きに生きろ」と言うのだ。
しかし、私は本意は違うのではないかと思う。堀江氏が本当に言いたいのは「人のせいにするな」ではないだろうか。
「あの人に嫌われるかもしれないから」やらない。「自分の仕事がなくなったら家族が困るから」やらない。「自分が会社をやめたら同僚が大変だから」やらない。
自分が行動する勇気がないのを他人に押しつけるのはやめようと言っているではないだろうか。
「自分のことだけ考える」はともすると究極の自己責任だ。
全ての責任を自分で負う事なのだ。
どこまでも自分の行動に責任を取り、自分を貫き、服役までしたことがある彼だからこそ、その言葉は多くの人に響くのだろう。
【名言】ポイントとなる3つの文章
大事なのは、感情ではなくロジックだ。
29ページ
「失敗しても、どんどんやってみればいいじゃん」という発想の欠如が日本の産業を蝕んでいる。
101ページ
人を救うのにお金も努力も必要ない。悩みを解決できなくたっていいのだ。もがき苦しんでいる人がいたら、ひとことでいいから声を掛けてあげよう。
195ページ
【要約】各章を40字前後でまとめると
第1章 自分のことだけ考える
自分がコントロールできるのは自分の心だけである。人からどう思われるかは気にしても仕方がない。
第2章 炎上される者になれ
炎上するということは、それだけ問題提起が出来ているということ。炎上を恐れるな。失敗を恐れるな。
第3章 無駄なものにふりまわされない心
他人に期待して心をすり減らすのは無駄である。また、行動に移す前の思考も無駄が多い。まずは行動だ。
第4章 なぜあなたは緊張に負けてしまうのか?
緊張するのは何かしらの心配があるから。心配があるのは準備が足りないから。悩む前に行動しよう。
第5章 恥をかいた分だけ成功に近づく
知らないことは恥ではない。知らないことを認め、質問していけば情報はアップデートされていく。
第6章 他者への優しさだけは忘れてはならない
人を救うのにお金も努力も必要ない。悩みを解決できなくたっていい。一言でいいから声をかけてあげよう。
【実践ポイント】すぐにできることは?
もし周りから何も言われないとして、自分がやってみたいことを考えてみよう。
【読んだ気になれる一言】どんな本?と聞かれたら
【575まとめ】17文字でまとめると
行動を
制限するのは
自分自身
堀江貴文さん、ステキな1冊をありがとうございます!
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