書評

【書評】『現代語訳 論語と算盤』渋沢栄一 著【3つのポイント】

『現代語訳 論語と算盤』は

  • 今の日本経済の礎を築いたとも言える渋沢栄一さんが何を考えてきたのかを知りたい人
  • 渋沢栄一さんのような行動力が欲しい人
  • 今後の日本で大切になってくる価値観を知りたい人

にオススメの1冊です。

『現代語訳 論語と算盤』を読めば、渋沢栄一さんが何を考えて行動していたのかがわかります。

そこで、この記事では『現代語訳 論語と算盤』から重要な文を3つピックアップしてかんたんに本の内容を紹介します。

『現代語訳 論語と算盤』で抑えておきたいポイントは以下の3です。

  • 「論語と算盤」という題に込められた思い
  • 論語を大切にする理由
  • 経済と道徳の関わりについて

それではいきましょう!

 

行動力にあふれている渋沢栄一さん。

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「論語と算盤」という題に込められた思い

「論語」は道徳を、「算盤」は経済を表す言葉

“道徳と経済”と聞くと、全く関係の無い2つのように感じますよね。

むしろ「経済を本気で回そうとするんだったら、道徳は多少は無視しなきゃならないんじゃないの?」なんて声も聞こえてきそうです。。

『現代語訳 論語と算盤』には以下のような記述があります。

国の富をなす根源は何かといえば、社会の基本的な道徳を基盤とした正しい素性の富なのだ。

11ページより引用

渋沢栄一さんは、「論語」という道徳と「算盤」という経済を一致させなければ国は豊かにならないと述べています。

つまり、社会全体が正しい道徳をもっているという基盤がなければ経済を発展させることはできないと考えたのです。

道徳と経済の一致。

これが渋沢栄一さんが伝えたかったことなんです。

なぜ『論語』?

『論語』は宗教色が弱いから

渋沢栄一さんが『論語』を推す理由は大きく2つです。

ひとつは、『論語』は自分を律する内容が中心であること。

『現代語訳 論語と算盤』な中で渋沢栄一さんは以下のように述べています。

『論語』には、おのれを修めて、人と交わるための日常の教えが説いてある。

21ページより引用

もうひとつは、『論語』の中には奇蹟はなく、宗教的な意味合いが弱いことです。

渋沢栄一さんは“宗教”は”奇蹟”とセットだと語ります。

そして、“奇蹟”は“迷信”でしかないと言うのです。

渋沢栄一さんは、宗教は判断を迷信に頼ってしまう部分があると考えていました。

ですから宗教色が弱い何かの教えを中心として据えたかったのです。

そこで登場したのが『論語』でした。

自ら行動して道を切り開いていかなければならないという思いと、迷信に頼るべきではないという思い

この2つの思いを汲むことができるのが『論語』だったのです。

どうして経済に道徳が必要なの?

本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと、決して長く続くものではないと考えている。

86ページより引用

「お金を稼ぐことが正義。お金のために人を傷つけても構わない」

このような道徳から外れた考え方で利益を求めても長くは続きません。

自分ひとりだけが儲かればいいと考えていると、欲しいものがどんどん増えていきます。

そうやって利益だけを求めていくうちに自分の容量をオーバーしてしまうのです。

人にはそれぞれ“身の丈”があります。

その身の丈を大幅に越えることに挑むのは自ら崩壊への道を歩んでいるとしか言いようがないのです。

まとめ

『現代語訳 論語と算盤』を要約すると

  1. 国を豊かにするには、道徳と経済を一致させるべきである。
  2. 『論語』は迷信に頼ることなく現実との向き合い方を教えてくれる。
  3. 利益を求めるときも道徳心を忘れてはならない。

以上の3つがポイントとなります。

この本には、その他にも

  • 蟹穴主義
  • 自ら箸をとれ
  • 現代教育の得たものと失ったもの

など、生き方についての指針となる教えがたくさん書かれています

興味のある方はぜひご一読ください。

渋沢栄一って何をした人なの?

渋沢栄一は江戸時代末期から昭和初期まで活躍した実業家。

農民から武士、官僚、実業家という珍しい経歴の持ち主。

第一国立銀行や理化学研究所、東京証券取引所など多種多様な会社の設立・経営に関わってきた。

また、日本初の株式会社「商法会所」を設立している。

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【Youtube】中田敦彦のYouTube大学より

本書の解説動画です。

【目次】論語と算盤

【目次】

第1章 処世と信条

第2章 立志と学問

第3章 常識と習慣

第4章 仁義と富貴

第5章 理想と迷信

第6章 人格と修養

第7章 算盤と権利

第8章 実業と士道

第9章 教育と情誼

第10章 成敗と運命