書評

【1分書評】『残念な教員』林純次

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「教え方を知らない教員」が8割。鈍感教員、学ばない教員、学べない教員、コミュニケーション不全教員、理念欠如型教員ー「残念な教員」を量産する学校教育現場の「失敗のしくみ」を踏まえ、過去の教育実践の蓄積と著者自身の取り組みをベースに、未熟練教員と生徒を共に成長させる方法を提示する。

【書評】『残念な教員』 林純次

学校は不思議な職場である。これは働く内容のことではない。働く内容は至って普通だ。不思議なのは上司と新人である。不思議と言っても、見えない何かと話している人がいるとか、いつも右腕に包帯を巻いていて「右手が疼きやがる・・・」とか言っている人がいるわけではない。そんな人がいたらいよいよヤバい。不思議なのは、昇進方法と新人の取り方だ。

多くの企業では、ある程度の成果を残した人しか昇進することはできないだろう。昇進するためには、その職場での人望や実力が必要となるはずだ。ところが教員はそうではない。学校では、教頭・校長になるために試験を受ける必要がある。なーんだ。そこで実力がわかるんじゃん!と思った人は甘い。その試験で面接を担当するのは教育委員会の人たちであり、現場の人たちではない。つまり、昇進するかどうかを判断するのは普段の仕事ぶりや、その人の人となりを全く知らない人たちなのだ。意味がわからない。言ってしまえば、授業がクソだろうと、人間性に問題があろうと、その人たちの前でだけちゃんとしていれば昇進はできるということだ。何この昇進制度

新人もある意味同じである。多くの企業は人事担当が責任をもって新入社員を選別するだろう。一緒に働く可能性があるわけだから、選ぶ側も真剣にならざるをえない。変な奴とだなんて誰も仕事したくないからだ。しかし、教員は違う。選ぶのは教育委員会が中心だ。彼らは現場で一緒に働くことはない。さらに言えば、学校は基本的には誰が新しく来るかも選べない。そのため、若手だらけだったり、ベテランだらけだったりと年齢構成のバランスが悪い学校もしばしばある。これらの問題は公立である限りは解決されることはないだろう。

前置きが長くなってしまった。というか、前置きだけで終わってしまった。『残念な教員』は学校に秘められた不思議を赤裸々に語っている本である。全ての内容に賛同できるわけではないが、大筋は的を得て今の学校状況を語っていると言えよう。教員として働き始めたばかりの人、これから教員として働き始める人は読んでおいても損はないはずだ。

 

 

【要約】ポイントとなる3つの文章

 

教科内容をまとめてわかりやすく書いたものが教科書だが、この書物を熟読させることなく、他者の学習速度に合わせてよりわかり難い解説を聞く、というのが日本の授業の一般的な形式である。

31ページ

 

指名行為は平等であるべきだし、挙手できない生徒の声を拾うこともプロの義務だからだ。

123ページ

 

やるべきことはただ一つ、素直でコミュニケーションのできる人間の採用である。

206ページ

 

【実践ポイント】

 

教員にも色々な教員がいることを踏まえて関わろう。

 

【読んだ気になれる一言】

 

教員の8割は月に2冊も本を読まないんだって。

 

【書籍の情報】

【書籍名】残念な教員

【著者】林純次

【出版社】光文社

オススメ度】★☆☆☆☆

【ページ数】261ページ

【目次】

第1章 教育現場の実状

第2章 教師の技術

第3章 教育現場における「評価」

第4章 教員の成長

第5章 授業について

第6章 教員が技術を身に付ける順序

第7章 身に付けてほしい3つの力

 

 

林純次さん、ステキな1冊をありがとうございます!

【お知らせ】

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