何故、世の中でこれほど「成功にまつわる本」が売れるのだろうか?それは読んでも成功なんてしないからだー。“立派な大人”の言うことの99パーセントは真っ赤な嘘だ!
【書評】『大きな嘘の木の下で』田中修治
『大きな嘘の木の下で』。不思議な題名ですよね。
でも、侮ることなかれ。
この本を読めば、今あなたが抱える悩みを軽くすることができるんです。
この本には「お金」「仕事」「人間関係」など、多くの人が悩みを抱える問題について解決策が記してあります。
いや、解決策というよりも今まで私たちが騙されていたウソを明らかにしてくれていると言ってもいいかもしれません。
例えば、人間関係の悩みを解決する方法として「人に期待し過ぎないこと」が書かれています。
人に期待しないってなんだか冷たいようにも感じますよね。
しかし、著者の田中修治氏は、期待してしまうから裏切られた時に落胆も大きいのだと語ります。
「お前には期待していない」と口に出して伝えるということではありません。
自分の中で相手に求めるハードルを下げることで人間関係は大きく楽になるということなんです。
このように本書には今までとはちょっと違った解決作がいくつも書かれています。
自分が何に悩んでいるかはっきりしていない人、色々な成功哲学を学びたい人、田中修治氏のファンの人にはぜひ読むことをオススメする1冊です。
【名言】ポイントとなる3つの文章
そこで辿り着いたのが、人生にとって大切なのは「幸せ」ではなく「豊かさ」であるという考え方だった。
24ページ
まず、仕事をゲームにする為には、5つの要素が必要だ。それは「成長」「育成」「バトル」「収集」「交換」。
102ページ
もっと肩の力を抜いて、人に期待しない生き方をすると、日常の些細なことでも、とても嬉しくなるし、感謝の気持ちも沢山生まれる。
238ページ
【要約】各章を40字前後でまとめると
1章 幸福論のウソ
「幸せ」は人によって違う。「幸せにしよう」とするより「豊かにしていこう」と考えるほうがよい。
2章 お金論のウソ
「お金」は交換のツールでしかない。最後に自分を助けてくれるのは人との信頼関係である。
3章 仕事論のウソ
つまらない「労働」を楽しい「ゲーム」に変える工夫ができれば他者に差をつけることができる。
4章 成功論のウソ
学ぶべきなのは「成功論」ではなく「失敗例」。成功は千差万別だが、失敗の原因は数例だからだ。
5章 人生論のウソ
人生の選択肢に「正解」なんてない。正解か不正解かは選んだ後の自分の努力で変えられるのだ。
6章 経営論のウソ
人に期待し過ぎるとストレスになる。「期待」ではなく「仕組み」で人は動かすべきである。
【実践ポイント】
他人にも自分にも期待しすぎるのはやめよう。
【読んだ気になれる一言】
【575まとめ】
嘘つきと
言われたくない
我が子には
【書籍の情報】
【目次】
1章 幸福論のウソ
2章 お金論のウソ
3章 仕事論のウソ
4章 成功論のウソ
5章 人生論のウソ
6章 経営論のウソ
田中修治さん、ステキな1冊をありがとうございます!
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