『リーガルハイ』の名言を1話ずつチェック!
第1話より
黛「でも、だとすると真実は?」
古美門「うぬぼれるな。我々は神ではない。ただの弁護士だ。真実が何かなんてわかるはずがない」
黛「だったら・・・私たちは何を信じればいいんですか?」
古美門「・・・自分で探せ!!」
自分の立場の自覚を促すと共に、私たちが望む「真実」はほとんどの場合見つからないこと。
だからこそ、自分で信じるものを見つけなければならないことを教えてくれる言葉です。
『リーガルハイ』は全体を通して「真実」が明らかにならない話が多いのが特徴的です。
この言葉は第1話にはぴったりでしたね。
第2話より
山内「歌を作るのは・・・子どもを産むようなものです。私が作った歌は、苦しんで生んだわが子です。その子が・・・いつの間にか知らない人にさらわれて、服を着せ替えられて、その人の子として世に出されたら・・・やっぱりとても悲しいです」
モノづくりをする人たちに響く言葉です。
気軽にタダで絵を描いてもらおうとする人や曲を作ってもらおうとする人に聞かせてやりたいですね。
第3話より
黛「私は汚い手を使う気はありません」
古美門「そんなことを言っているから負けるんだ」
黛「まだ負けていません!」
古美門「いや、負けるね。君は。死に物狂いで無罪を勝ち取ろうとしていないから」
黛「そんなことは・・・!」
古美門「ないか?」
勝ち負けのある勝負の世界において、技術や知識が必要なのは当然です。
しかし、それらが均衡している場合、何が結果を左右するのでしょうか。
やはり「気持ち」の部分が大きいでしょう。
汚い手を使うことを推奨するのではなく、もっと勝つために全力を尽くすことが大切だと教えてくれる言葉です。
第4話より
古美門「キミが正義とか抜かしているのは上から目線の同情にすぎない。その都度目の前の可哀想な人間を憐れんでいるだけだ」
黛「でも・・・だったら・・・それを否定したら正義はどこにあるんですか!?」
古美門「神でもない我々にそんなことがわかるはずもない。正義は特撮ヒーローものと少年ジャンプの中にしかないものと思え。自らの依頼人の利益のためだけに全力を尽くして戦う。我々弁護士にできるのはそれだけであり、それ以上のことをするべきでもない。わかったか朝ドラ!」
人は「自分が正義だ」と思った途端に相手に対して想像もできないような酷い仕打ちをしてしまうものです。
現実世界には「正義」なんて存在しない。
故に自分が一方的に叩いてよい相手なんて存在しない。
そう考えたほうが良いのかもしれませんね。
第5話より
古美門「金と権力は表裏一体。金を集める者が力を持つんだ。なぜかわかるか?人は・・・金のあるところに集まるからだよ。・・・だが、この国では金を集める者は悪とされる。己は金を求めるのに。・・・そして、こうした愚民に媚びた政治家がクリーンな政治を表号し、愚民がそれをまた支持する。その結果、力のない何もできない政治家ばかりが増え、力のある政治家は検察によって抹殺される。・・・そして日本の政治家はダメだと同じ国民が嘆くんだ」
黛「・・・富樫逸雄を擁護なさるんですか?」
古美門「こういう見方もあると言ってるまでだ」
昨今では「お金」よりも「信頼・信用」が大切だという声もありますが、それでも「お金」の持つ力は大きいものです。
お金と人の習性。
そして、お金と政治家の関係、政治家と検察の関係。
このシーンだけで日本の様々な問題を考えさせられます。
第6話より
黛「芥川賞作品くらいお読みになったらいかがですか?」
古美門「権威付けられたものだけをありがたがる。その節操のなさが愚民なのだ」
本をたくさん読む立場としては耳が痛いお言葉。
人って権威付けられたものに弱いんです。
実際に当たりも多いですし。
ただ、全てを権威付けに委ねてしまうと自分の判断基準が無くなってしまいます。
この言葉には自分の感性も大切にするべきだというメッセージが込められているのかもしれません。
第7話より
古美門「そんなにビビッてどうする?」
黛「三木先生がサポートに付いてるんですよ。緊張するなって言う方が無理です。」
古美門「わかってないねー。ホントに怖い敵は三木なんかじゃない。」
黛「え?」
古美門「自分の土俵で戦える人間だよ」
強さとは何かということを教えてくれる言葉です。
自分が得意な場所で戦えば、当然それだけ有利になります。
強い人とは、どこでもいつでも、そことを自分の場所にできる人なのかもしれませんね。
第8話より
古美門清蔵「親子の絆は深くて強い」
古美門「深くて強い絆だから困難なんです!!成功は欲望を呼び、欲望は破滅を呼ぶ。自らの存在が母を不幸にすることをメイさんは知っています」
成功者たちの本を読んでいると、多くの人が成功した後こそ気を付けなくてはならないと語っています。
何のために成功したかったのか。
成功してどうしたかったのか。
その部分を考えずに「成功すること」が目的になってしまうと欲望に飲み込まれてしまうのかもしれませんね。
第9話より
古美門「勝手に張り切って負けるがいい。そして介護士に転職することをおすすめする」
黛「戦ってみなければわかりません!」
古美門「わかるんだよ。戦うという意味をあの老人どもはわかっていないから。・・・ふれあいと絆の里、南モンブラン市、すばらしい標語じゃないか。この美しき文化を壊すことなど彼らにはできない」
戦うということは何かを失うことを覚悟しなければなりません。
どんな相手であっても、どんな場面であっても。
それが戦うということです。
戦うには覚悟が必要だということを教えてくれるシーンです。
ちなみに第9話は古美門役の堺雅人氏にとてつもなく長いセリフがあり、『リーガルハイ』の中でもちょっと有名な回です。
第10話より
黛「先生、教えてください。どうやって調達したのか」
古美門「家、車、クルーザー、持ってる物全て抵当に入れた」
黛「え!?」
古美門「勝てば問題ない」
黛「でも、もし負けたらホームレス弁護士ですよ!いや、自己破産したら弁護士資格も失われます!」
古美門「勝つためにはどんな手段でも使う。家を売って勝てるなら安いもんだ」
9話の名言にも関わってくる言葉ですね。
勝つためには覚悟が必要であること。
本気で勝ちにいくのであれば何かを失うことを恐れてはいけないこと。
背水の覚悟がなければならないこと。
「勝利」を目指すために必要なものについて考えさせられる言葉です
最終話より
古美門「旅人のコートを脱がせたくらいで勝てると思うな。太陽やるなら灼熱地獄でパンツ1枚残さず剥ぎ取れ。それぐらいでなければ理想で現実を変えることなどできやしない。もっともっと強く賢くなれ朝ドラァ!」
最終話にふさわしい名言ですね。
突き抜けなければ何者にもなれない。
特に近年ではそういった風潮が加速しているようにも思えます。
自分が人より突き抜けられそうな部分はどこにあるのか。
そんなことを考えさせられる名言です。
『リーガルハイ』のあらすじ
「そもそも『リーガルハイ』ってどんな話?」
「『リーガルハイ』観てたんだけど、どんな内容か忘れちゃったな」
という人のために『リーガルハイ』について紹介しておきますね。
『リーガル・ハイ』もしくは『リーガルハイ』(LEGAL HIGH)は、2012年からフジテレビ系で放送された日本のテレビドラマシリーズ。古沢良太の脚本によるオリジナル作品。主演は堺雅人で、第2期以降の正式タイトルは「・」が入らない『リーガルハイ』である。
Wikipediaより
『リーガルハイ』は大人気テレビドラマです。
その人気は当時、瞬間最高視聴率23.5%を獲得したほどです。
もちろん2期も決定し、翌年2013年から2期が放送されています。
1期のあらすじはこんな感じです。
訴訟で一度も負けたことがない敏腕弁護士・古美門研介(こみかど けんすけ)と真面目で正義感の強い新米弁護士・黛真知子(まゆずみ まちこ)の2人が繰り広げるコメディタッチの法廷ドラマ。
Wikipediaより
コメディなんですけど、心に刺さる言葉がたくさん出てきます。
コメディなんですけど、ジーンとする場面がたくさんあります。
コメディだから当然笑えます。
見たことがない人は、ぜひ見てほしい!
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『リーガルハイ』スペシャルドラマの名言をチェック!
高視聴率を確保した『リーガルハイ』。
やはり、スペシャルドラマも放送されました。
特別ゲストに榮倉奈々や北大路欣也、広末涼子が出演する本作が面白くないわけがありません!
『リーガルハイ』スペシャルドラマのあらすじ
藤井みなみが担任(榮倉奈々)を務める公立うさぎがおか中学校の2年C組の小暮和彦(末岡拓人)が屋上から転落。屋上には和彦の他にも男子生徒がおり、彼らは和彦が隣の校舎に飛び移れると言い出したが、届かず落ちてしまったと話している。
幸い、命に別条はなかったものの、学校側は、いじめではなく友達同士の悪ふざけによる事故だと和彦の母・秀美(堀内敬子)に説明する。和彦が高所恐怖症なことから学校側の説明に不信感を抱いた秀美は、黛真知子(新垣結衣)に相談をする。
正義感にあふれる黛は、自分が請け負うべき依頼だと快諾するものの、1人で確実に勝てるかどうか不安がよぎり、古美門研介(堺雅人)に相談をする。古美門は、黛の相談を「ガキと学校が大嫌いだ」と瞬殺するものの、結局依頼を引き受けることに。
一方、学校側は、古美門に対して敵対心を燃やす三木長一郎(生瀬勝久)に弁護を依頼。三木は、この依頼を弁護士の勅使河原勲(北大路欣也)に一任することに決める。これまで裁判で負けたことのない古美門は、意気揚々と法廷に立つが、裁判長の別府敏子(広末涼子)を見て、がく然とする。
女性をこよなく愛する古美門は、以前バカンスで訪れたスキーリゾートで見かけた別府をナンパしたが、こっぴどくフラれていたのだ。裁判長の心証面において、裁判を争う前から大きな不利を抱える古美門は、裁判で勝つことができるのか!?
フジテレビHPより引用
『リーガルハイ』スペシャルドラマより
古美門「えー・・・人という字は・・・人と人とがお互いに支え合ってできているわけではありません!!ひとりの人間が両足を踏ん張って大地に立っている姿の象形文字です!人は一人で生まれ一人で生きていき一人で死んでいきます。中学時代の友人や人間関係はこの先の人生でほとんど役には立ちましぇん!!それどころかくだらない友情と地元愛で縛り付け、自由な人生を阻害する腐った鎖でしかありましぇん!!」
ドラマ『3年B組金八先生』で使われた非常に有名なセリフのオマージュ。
金八先生とは、まるで正反対のことを言う古美門ですが、子どもたちに“もっと自由に生きるべきだ”というメッセージのようにも聞こえます。
黛「人間は醜い生き物です。気に入らない相手を叩きのめして楽しむ残酷な生き物。だから無意識のうちに嫌われないように振る舞い、集団の中で生き抜く術を身に付ける。・・・それも大事なことでしょうね。だけど・・・忘れないでほしい。人間は正しくあろうと努力する美しい生き物でもあるということを!!」
人は集団に属している限り、気に入らない人や自分より能力が下だと思う人に対して攻撃的な態度をやめることはなかなかできません。
しかし、人には集団に所属する欲求があるのと同時に自分を律する理性もあります。
本能と立ち向かい、よりよく生きようとすることの大切さを教えてくれる言葉です。
古美門「そもそも、いじめの正体とは一体なんでしょう。加害者生徒、教師、学校・・・いえ、そのどれもが本質ではありません。正体は・・・もっと恐ろしいものです。それは教室だけでなく、職員室も会社にも家庭にも、この国のあらゆるところに存在します。我々は常に周りの顔色をうかがい、流れに乗ることを強いられる。多数派は常に正義であり、異を唱える者は排除される・・・・・・。いじめの正体とは・・・空気です。特に右から左、左から右へと全員で移動するこの国では、空気という魔物のもつ力は実に強大です!」
人は言葉を介さなくても表情や仕草で意思の疎通ができます。
お互いの心情を想像し、考えて行動することはずばらしいことです。
しかし、その“空気を読む”ことが間違った方向に進むと“いじめ”を生み出します。
“空気”が持つ力の強大さについて考えさせられる言葉です。
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『リーガルハイ』2ndシーズンの名言を1話ずつチェック!
2ndシーズンあらすじ
黛真知子は、巷を騒がさせていた「連続保険金殺人事件」の被告の弁護の依頼を受けてきた。
被告である安藤貴和は結婚を前提に付き合う男性たちを保険金目的で殺していた「世紀の悪女」と言われて世間で叩かれ、証拠も揃っていて控訴審でも死刑判決は確実であったが、古美門はあえて控訴審の弁護を引き受けることとなった。
いつもの戦術で裁判は有利に進んだかに思われたが、被告人質問で貴和が改めて「殺人」を法廷の場で認めてしまう。
結果、控訴審は棄却となり、貴和の死刑判決は確定となった。
それは、無敗の敏腕弁護士・古美門研介の、弁護士人生初の敗北でもあった。
金と名誉をこよなく愛する古美門研介が、貴和の死刑判決を覆すことで名誉の回復を果たすことを軸に、第2期の物語は展開する。
第1話より
古美門「安藤貴和が犯した罪が仮にあるとするならただひとつ!!それは世間に嫌われたことです。この国では世間様に嫌われたら有罪なんです!法治国家でもなければ先進国でもない。魔女を火あぶりにして喜んでいる中世の暗黒時代そのものだ!」
良くも悪くも「空気」が支配している日本社会。
ワイドショーを見て喜んでいるような人たちはこの言葉にハッとさせられたのではないでしょうか。
第2話より
古美門「この国の報道の在り方は問題です。表現の自由などという戯言を盾に言い放っしで責任を取らず、良い時は持ち上げ、落ちると一斉に叩く!有名人を叩けば庶民が喜ぶと思ってるんです。有名人もまた一人の庶民であるはずなのに」
「有名人もまた一人の庶民である」
この言葉に全ての思いが込められていますね。
画面の向こうにいる空想の人物なのではなく、現実に、存在している人間だということを「庶民」は忘れてはいけないのです。
古美門「表現の自由は民主主義の根幹を成すものです。不満があるなら言論統制され自由にものも言えない独裁国家に亡命したまえ。さぞ居心地がいいことでしょう。以上です」
行き過ぎた自由は身を滅ぼしますが、制限された自由は民主主義を崩壊させます。
そのバランスが崩れないように、私たちは日々考えなければならないのです。
古美門「玉川さんは確かに悪意を持って描きました。しかし、ただ憎んでるのみの人間をはたして主人公として描けるものでしょうか。人間とは表現と心情が必ずしも一致するとは限りません。本人にすら本心などわからないのかもしれない」
「本人にすら本心はわからない」
人は幼少期の出来事に大きく影響を受けると言われています。
その出来事を覚えている人もいれば、覚えていない人もいます。
もしかすると、あなたの価値観や思いも無意識のうちに作られたものなのかもしれません。
第3話より
黛「やっぱり行くことにしようかなぁ」
古美門「なんの話だ」
黛「高校の同窓会です。今日これから」
古美門「同窓会だとぉ。事務所の苦境をほったらかして、過去を美化してお互いに慰め合うだけのなんの発展性もない集会に出るというのか」
黛「仕事に結びつくかもしれないからですよ」
古美門「CDを地元のスナックで手売りするようになったら終わりだよ」
一部の成功者の方々の間でも同窓会や結婚式に行くべきか行かないべきかが議論になっていました。
行って現状をお互いに楽しく報告できるのであれば良いと思いますが、ただ昔を懐かしみ、愚痴をこぼすような会なのであれば、行く必要は無いのかもしれませんね。
羽生「あなた方は女性をなんだと思ってるんですか!結婚は子どもを生むためだけのものですか!?」
古美門「いけないんですか?ただ好きで一緒にいたいから結婚する。金のために結婚する。老後の介護をしてもらうため。性行為の相手を確保するため。美形の子どもを得るために結婚するのも本人の自由です。被告はその権利を踏みにじったのです!」
結婚も恋愛も、その理由は本人の自由です。
しかし、そこにお互いの理解が必要であることは言うまでもありませんね。
古美門「心がきれい、優しい、スポーツができる、頭がいい、高学歴、高収入、背が高い、バカっぽい、口数が少ない、おっぱいが大きい、佇まい。何を基準にして人を好きになるかは個人の自由であり、そこに優劣はない。熊井健吾の場合は顔がきれいかどうかなんだよ。どんなに性格が悪くても顔がきれいな人がいい、立派なポリシーだ。それを不謹慎だと言う君たちのほうが歪んでいる」
「好きになる基準に優劣はない」
自分が好きだと思うものやその理由には胸を張っていいんです。
羽生「黙っててくれ!!これ以上傷つけあわせて何の意味があるんですか!」
古美門「曖昧にすることに何の意味がある。きれいな言葉を並べて許しあったところで現実は何一つ変わらないんだよ。我々にできることは徹底的にぶつかり合わせ、人生にケリをつけさせてやることだけだ!」
いつからか「グレーゾーン」なんて言葉が浸透しました。
たしかに世の中には曖昧になっていることがたくさんあります。
しかし、その多くは結果を明らかにするのを先延ばしにしているだけです。
シロクロつけるのは勇気がいることかもしれませんが、できることならはっきりとさせたいものです。
第4話より
古美門「どこまで手懐けているんだ」
安藤「頼んだら許してくれんのよ」
古美門「だから君は死刑になるんだよ。人間の最もやっかいな感情は嫉妬だ。親友同士が嫉妬ひとつで殺し合いになる。君を死刑台に送ろうとしているのは全国民の・・・嫉妬だ」
古美門「これが人間の本性です。誰もが心に嫉妬というケダモノを飼っている。そして、そのケダモノは暴れ出したら最後、もう手がつけられない。壊れた隣人関係は元には戻らないんです。せめて気が済むまで暴れさせシロクロをつけさせてやるのみ。笑顔で世界が変わることなどないのです!」
誰でも一度は「羨ましい」という感情を抱いたことがあるでしょう。
やっかいなのは、この感情はぶつける相手が不在だということです。
そのため、「羨ましい」と感じていた相手に何か問題が起きると、その感情が一気に暴れだします。
人を「羨ましい」と思っても何も変わりません。
自分の何を変えることができるのかを考えましょう。
第5話より
古美門「1を2や3にするのはそう難しいことではありません。しかし、ゼロから1を生み出すのは凡人が100人集まっても不可能です。必要なのはたった一人の天才による閃きであり、田向さんこそそのほんの一握りの天才です」
発明でも起業でも、最初の一歩が最も困難で大変であるという話を聞きます。
自転車の漕ぎ始めのように、新たな動きを生み出すのには大きなエネルギーが必要となるのです。
無から有を生み出せる存在は世の中にはそう多くはいないのかもしれませんね。
黛「終身雇用、年功序列、愛社精神、会社は家族。それらは全て、過去の幻想です。田向さんはあなたより先に気付いたんです。時代は変わったんだと。これからはTPPを始め、ますます情け容赦ない時代になります。義理と人情なんかでは”おやじーぬ”も会社も守れやしない。食い尽くされるのみなんです。分かち合う社会は素晴らしいでしょう。しかし、自分の権利を主張し、嫌われようと憎まれようと戦って勝ち取る、そういう人も讃えられるべきです。時代は決して後戻りしません。変わらないものは滅びるのです。田向さん個人の正当な権利と功績にふさわしい報酬25億円を断固として請求します。・・・ただ、喜びも苦しみも分かち合い、がむしゃらに働き、この国を発展させ、家族を養ってきた全ての会社と働いてきた人々には、心からありがとうと言いたいです。以上です」
「変わらないものは滅びる」これが全てです。
第6話より
羽生「怒りを覚えるよ・・・」
黛「古美門に?・・・それとも、私に?」
羽生「・・・自分に」
他者を変えることはできず、変えることができるのは自分だけ。
他者に怒りをぶつけても何も解決はしません。
そのことを羽生はよくわかっているのかもしれませんね。
第7話より
古美門「当社の労働環境は労働基準法に照らしなんら違法とは考えられませんし、宇都宮監督の言動も世界のトップを走り続ける職業人として当然のものです。甘やかされて育ったゆとりのぼんくらどもが仕事もできないくせに権利だの保障だの抜かし始めてからこの国はおかしくなったんだ。」
本気で仕事をしている人には権利も保障もありません。
経営者が減り続け、労働者が増え続けた結果として今のような風潮があるのでしょう。
穂積「・・・あんな非常識な人だとは思わなかった・・・」
古美門「天才に常識を求めますか?」
穂積「天才だって常識はもつべきです」
古美門「・・・ヘドが出る」
古美門「ダ・ヴィンチ、ゴッホ、ピカソ、北斎、手塚、彼らの職場に労働基準法があったと思いますか?王様と奴隷で何が悪い。みんな平等、みんな仲良しで天にそびえるピラミッドが造れるわけがない。天才のもとで働こうとしたなら地獄を見る覚悟をするべきだ。そして、耐えられなかったのなら黙って去れ。・・・非常識で横暴で自己中心的、しかし人類の宝のような作品を生み出す、それが宇都宮仁平です。穂積さん、この愚かな訴えをただちに取り下げることをおすすめします。以上です。」
天才とは人とは異なる存在であるということです。
そんな人たちに常識を求めても無駄というものでしょう。
天才の感覚を理解しようとすること、天才をこちらの世界に近づけようとすることが間違いなのです。
宇都宮「そもそも才能なんてもんはな、自分で掘り起こして、作り上げるものなんだよ!オレだって天才なんかじゃない。誰よりも必死に働き、階段をひとつひとつ、登りしめてきただけだ。・・・振り向いたら、誰も付いてきてない。・・・怠けた連中が麓でこうつぶやく。・・・あいつは天才だから。・・・冗談じゃない!!ゆとりで育ったのんびり屋どもがホントに嫌いだ!オレより時間も体力も感性もある奴が、なんでオレより怠けるんだ!だったらくれよ。無駄遣いするんだったオレにくれ。もっともっと創りたいものがあるんだ!オレにくれ!!」
生まれた瞬間に完全な才能を持っている人はおそらくいないでしょう。
どれだけ恵まれた体格でも、どれだけ恵まれた才覚でも、それを磨いてきたのは本人の力なのです。
掘って、掘って、彫り続ければ、もしかしたら誰にでも「才能」は埋まっているのかもしれませんね。
第8話より
羽生「馬鹿げてる!!こんな決断は絶対に間違ってる!!!」
黛「羽生くん」
羽生「みんなが不幸になる決断だ!なぜわからない!!!」
黛「落ち着いて!」
古美門「わかってないのは君だよ。崇高な理念など欲望の前では無力だ。所詮人間は欲望の生き物なのだよ。それを否定するような生き方などできやしないし、その欲望こそが文明を進化させてきた。これからも進化し続け、決して後戻りはしない!燃料廃棄物処理場を造り、高速道路を造り、ショッピングモールができ、森が減り、希少種がいなくなり、いずれどこにでもある普通の町になるだろう。そして失った昔を思い出し、嘆くだろう。だが、みんなそうしたいんだよ。素晴らしいじゃないか!!」
羽生「・・・・・・愚かだ。」
古美門「それが人間だ」
多くの人は「正しい」ことよりも「楽しい」ことが優先し、「辛い現実」よりも「楽な空想」を求めます。
しかし「空想」を求めた結果様々な発明が生まれたのもまた事実です。
人とは欲望に支配される生き物である。
それを認め、理解しておくことが大切なのかもしれませんね。
第9話より
古美門「人は見たいように見、聞きたいように聞き、信じたいように信じるんです。検察だってそうでしょう?」
醍醐「侮辱だな」
古美門「死刑にしましょう。現場での目撃証言はあやふやだけど死刑にしましょう。被告人の部屋から押収した毒物が犯行に使われたものかどうか確たる証拠はないけれど死刑にしましょう。現場に別の毒物らしき瓶が落ちていたという証言があるけれど気にしないで死刑にしましょう。証拠も証言も関係ない。高級外車を乗り回し、ブランド服に身を包み、フカヒレやフォアグラを食べていたのだから死刑にしましょう。それが民意だ。それが民主主義だ!なんて素晴らしい国なんだ。民意が正しい。みんなが賛成していることならみんな正しい。ならば、みんなで暴力をふるったことだって正しいわけだ。私のパートナー弁護士をよってたかって袋叩きにしたことも民意だから正しいわけだ。・・・冗談じゃない。冗談じゃない!!!本当の悪魔とは、巨大に膨れ上がった時の民意だよ。自分を善人だと信じて疑わず、薄汚い野良犬がドブに落ちると一斉に集まって袋叩きにしてしまう。そんな善良な市民たちだ。だが世の中にはドブに落ちた野良犬を平気で助けようとするバカもいる。己の信念だけを頼りに、危険を顧みないバカがね。そのバカのおかげで今日、江上順子さんは民意の濁流から逃れだして自分の意思で証言をしてくださいました。それは江上さんたった一人かもしれませんが、確かに民意を変えたんです。私はそのバカを誇らしく思う。」
民意は時として暴走し、混乱を生みます。
しかし、民意とは国民一人ひとりの集合体でしかありません。
一人ひとりが流されることなく、正しい判断をすることができれば、民意が暴走することもなくなるのかもしれません。
第10話より
羽生「先生、あなたはいつも人間の欲望に火をつけ、争いをけしかる。極端で攻撃的な言葉を多用して説き伏せる。愚かな人間ほど威勢のいい言葉になびきますからね。人間の愚かさ、醜さを利用して勝ってきたのがあなたの手法なんです。・・・でも、そこに幸せはありませんよ。ただ一時の快感があるだけです。幸せは、不本意でも面倒でも、お互いが懸命に妥協点を見つけ出すことでしかないんです。争いを避け、みんなが幸せになる社会とはそういうことなんです!相手に譲ること、与えることは勇敢で気高い人間にしかできない。古美門先生、あなたが勝ちにこだわるのは、臆病だからだ。違いますか?」
黛「違わないと思う・・・」
古美門「だとしても君には皆を幸せにすることはできない」
集団で生活していく上で、お互いが妥協せず、幸せなゴールを見つけることはかなり困難であることは周知の事実です。
しかし、それでも人は集団で生活することでしか生きていくことはできません。
幸せを独占するのではなく、幸せの最大公約数を見つけることが人の営みには不可欠なのかもしれません。
古美門「ワガママで勝手でずるくて汚くて醜い底辺のゴミクズども、それこそが我々人間だ」
羽生「だから!だから、それを導こうと・・・」
古美門「それが違うんだよ。まずはそこから降りろ。自分も底辺の醜いゴミクズの一匹であることを自覚しろ」
本田「晴樹は醜くないじゃない!」
古美門「いいや、相当醜いねえ。自分の理想の実現のために裁判を利用し、人をたらしこみ、騙し、操る」
羽生「それは・・・」
古美門「自分の賢さにうぬぼれ、人のために尽くす自分が大好きで、おかす危険に酔いしれる」
羽生「違う!!!」
古美門「皆を幸せにしたい。ウィン・ウィンにしたい。だがそれらは全て所詮君個人の欲望だ。皆から感謝され、崇め、奉られ、ファンレターをいっぱいもらい、ベストジーニスト賞まで私より先に獲得してさぞ満足だろう。だが、君がやってることはウィン・ウィンじゃない。小さなルーザーをたくさん作って君ひとりがウィナーになることだ。いいか、君の本性を教えてやるからよぉく聞け。君は独善的で人を見下し、いい男ぶった薄ら笑いが気持ち悪くてスーツのセンスがおかしくて漢字もろくに書けなくて英語もサッカーもそれほどうまくないデタラメなことわざを作る甘くてぬるくてちょろい工作をしてみたらたまたまうまくいっただけのゆとりの国のポンコツへたれ天パー短足クソ王子だバーーカーー!!!!」
羽生「うわぁあああ!!!!」
羽生「そんあひどいこと言わなくたっていいじゃないか・・・・・・僕だって一生懸命やってるのに・・・」
古美門「いい顔になったじゃないか。人間の世界にようこそ。もし、君が皆が幸せになる世界を本気で築きたいと思うなら方法はひとつだ。醜さを愛せ」
誰にでも欠点はあります。
完璧な超人なんて存在しません。
だからこそ、その人の醜い部分も含めて愛する必要があるのです。
サウジアラビアのことわざ!?
2ndシーズンからはライバル役として、岡田将生が演じる羽生晴樹が登場します。
彼は両親の仕事の都合上サウジアラビアにいた経験があり、要所でサウジアラビアのことわざを披露しています。
実際にこんなことわざがあるかどうかは調べてもわかりませんでしたが、作中では羽生が「僕にも意味はわかりません」なんて言っていますので、作中限定のものと思われます。
01.
水は飲めるが燃えはしない
石油は燃えるが飲めはしない
ものにはそれぞれ役割があるということでしょうか。
02.
暑いときは、日陰を見つけろ
困った時は逃げる場所を探せということでしょうか。
03.
砂嵐の後の夜空はきれい
困難の後には良いことが待っているということでしょうか。
04.
サソリは踏まれなければささない
どんな相手でも何もしなければ危害を加えてくることはないということでしょうか。
05.
砂漠で道に迷ったら足跡をたどって戻るしかない
迷った時は自分の行動を振り返ってみろということでしょうか。
06.
石油が出るか出ないかは、掘ってみなければ分からない
やってみなくちゃわからないということですね。
07.
目的にたどり着きたければ、最高のラクダを手に入れろ
目的を達成するためには優秀な仲間が必要だということでしょう。
08.
ラクダは鞭を入れなければ歩かない
時には罰を与える必要もあるということですかね。
09.
乗っている人間がラクダを操っているように見えても、実はラクダが人間を導いている
周りから見えている景色と事実は異なる場合があるということでしょうか。
10.
どんなに旅をしても手に入らない財宝がある
世の中には手に入れることができないものもあるということですね。
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韓国版も!
びっくりすることに「リーガル・ハイ」は韓国でリメイクされ、放送されました。
チン・グとソ・ウンスが主演を務めています。
原作ファンも韓流ファンも楽しめる内容に仕上がっているそうですよ。
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その他の名言
この機会に他にも気になる名言をチェックしておきましょう!
著名人やマンガなど
ジャンル別の名言