この記事では『人を動かす』(著:D・カーネギー)で紹介されている“家族を幸せにする7つの原則”について解説します。
永遠の名著『人を動かす』の中でD・カーネギーは家族を幸せにする7つの原則を紹介しています。
その7つの原則とは以下のものです。
- 決して口やかましく言わないこと!!!
- 相手を変えようとしない。
- 非難しない。
- 心から感謝する。
- 小さなことに注意を払う。
- 礼儀を守る。
- セックスについて良書を読む。
それでは詳しく解説していきます。
家族を幸せにする7つの原則①:決して口やかましく言わないこと!!!
細かく口出しするのはやめること
家族とは過ごす時間が長い分、色々なことを言ってしまうものです。
しかし、D・カーネギーは『人を動かす』の中で以下のように述べています。
愛を壊すための確実で非道な方法の中でも、口やかましさは特に破壊力があります。決して失敗しません。コブラが噛みつくように、必ず息の根を止めます。
想像してみてください。
あなたの一挙一動に対して何かと口出ししてくる家族のことを。
そんな人と一緒に生活していたくないですよね。
- 片付け方
- 話し方
- 趣味
色々なことに口出ししたくなるものですが、冷静に考えましょう。
口やかましく関わることは正しいコミュニケーションの姿ではないのです。
家族を幸せにする7つの原則②:相手を変えようとしない。
変わるのは自分だと考えること
一緒に生活する家族だからこそ「もっとこうなってほしい」という理想の姿があることでしょう。
その気持ちはわかります。
しかし、だからといって無理に家族をあなたの理想の姿に変えるのは無理があります。
『人を動かす』には以下のような記述があります。
作家のヘンリー・ジェームズはこう書いています。「人との付き合いで最も大切なことは、相手なりの幸せの形に干渉しないことだ」
「理想の姿を押し付けることなんかしていない」という人もいるでしょう。
本当にそうですか?
- もっと子どもの面倒をみてほしい
- もっとちゃんとした食事を用意してほしい
- もっと家事をきちんとやってほしい
上記のようなことを口に出していないでしょうか?
「相手のためを思って・・・」というのは言い訳に過ぎません。
相手には相手の幸せがあります。
もし何か不満があるのなら、自分自身を変えるしかないのです。
家族を幸せにする7つの原則③:非難しない。
相手に求めすぎないこと
私たちは家族に対して容赦ない言葉を浴びせています。
特に自分たちの子どもに対しては思い返してみるとかなり厳しい態度をとっているのではないでしょうか。
D・カーネギーは『人を動かす』の中で『お父さんは忘れていました』という作品を紹介しています。
本来であればぜひとも全文読んで欲しいのですが、ここでは一部を引用します。
君はまだ子どもなのに、あら探しをし、叱りつけていました。君を愛していないからじゃない。幼い君に求めすぎていたのです。お父さんは自分の物差しで君を測っていました。
「もっとこうしてほしい」という願望が子どもやパートナーに厳しく接する原因になってはいないでしょうか。
相手に求めすぎてはいないでしょうか。
あなたにとっての“当たり前”は相手にとっては“当たり前ではない”場合もあるのです。
自分の物差しを捨てましょう。
相手の良さにもっと注目し、お互いに心地よい関係を築きましょう。
家族を幸せにする7つの原則④:心から感謝する。
感謝を言葉にして伝えること
最近、家族に感謝の気持ちを伝えたのはいつですか?
はっきりと思い出せる人はなかなか少ないのではないでしょうか。
これは家族に対して“当たり前”という感情が芽生えているからです。
しかし、その“当たり前”の日常を支えているのは紛れもなく家族のはずです。
D・カーネギーは『人を動かす』の中で以下のように述べています。
あなたの幸せには妻が欠かせないということも、ためらわず伝えましょう。
感謝の気持ちは思っているだけでは伝わりません。
伝わってると一方的に思っていたら、全くそんなことはなかったという話も珍しくはありません。
黙っている男がカッコいいのは戦前までです。
感謝の気持ちはどんどん伝えるようにしましょう。
家族を幸せにする7つの原則⑤:小さなことに注意を払う。
破滅への道は些細なことからであることを知ること
離婚の原因の1位をご存知ですか?
パッと思いつくのは“異性関係”ですよね。
ところが、「離婚弁護士ナビ」によれば“異性関係”は男女共に離婚原因の3位以内にすら入らないのです。
では1位は何なのでしょうか?
驚くべきことに離婚の原因1位は男女ともに『性格が合わない』ことなんだとか。
おそらく離婚した夫婦の多くは、D・カーネギーが『人を動かす』の中で残した以下の言葉を知らなかったのでしょう。
結婚は、長い目で見れば、些細なことの連続です。その事実を見落とす夫婦には苦痛の種でしょう。
破滅へと導くのは不倫や浮気といった大きな出来事ではありません。
脱いだ靴下を洗濯かごに入れないとか、夕ご飯が必要なくなった時に連絡しないとか、そういった些細なことの積み重ねなのです。
「これくらいはいいかな」と思いながらもパートナーにしてしまっていることがあるのであればすぐに直しましょう。
それが幸せを長続きさせるコツなのです。
家族を幸せにする7つの原則⑥:礼儀を守る。
他人にしないことは家族にもしないこと
「家族だから許される」と思って甘えていることはありませんか?
発言や服装など、他人には言ったり見せたりできないことを家族に対して行っていないでしょうか。
D・カーネギーは『人を動かす』の中で以下のように述べています。
不躾なふるまいは、愛を壊す癌です。そのことを知らない人はいないのに、私たちは、家族より他人に対して礼儀正しくします。
長く共に過ごす家族だからこそ礼儀を持ちましょう。
家族だからといって何でも許されるわけではないのです。
心を許すのと失礼な態度は違うはずです。
家族への接し方を思い返してみましょう。
家族を幸せにする7つの原則⑦:セックスについて良書を読む。
性行為は自己満足にならないようにすること
先ほど離婚の原因の1位は“性格が合わない”ことだと述べましたが、やはり、性的な要素も大きく関わってきます。
離婚の原因として“異性関係”は男性では4位、女性では5位にランクインし、“性的不調和”は男性では6位、女性では9位にランクインしています。
幸せな夫婦生活を送るためには性的な要素も割けては通れないのです。
D・カーネギーは『人を動かす』のなかで以下のように述べています。
離婚問題の権威者は全員、セックスの相性がとても大切だという意見で一致しています。
性行為の知識を取り入れようとすることは何だか恥ずかしいことのように思えるかもしれません。
しかし、パートナーのことを考えた行動なのですから恥ずかしいことなんてありません。
ぜひ性行為について真剣に考えてみてください。
まとめ:家族にも礼儀を持って接しよう
名著『人を動かす』によると、家族を幸せにする原則は7つありました。
その7原則とは以下のものです。
- 決して口やかましく言わないこと!!!
- 相手を変えようとしない。
- 非難しない。
- 心から感謝する。
- 小さなことに注意を払う。
- 礼儀を守る。
- セックスについて良書を読む
かんたんに言うと、
- 細かく口出しするのはやめること
- 変わるのは自分だと考えること
- 相手に求めすぎないこと
- 感謝を言葉にして伝えること
- 破滅への道は些細なことからであることを知ること
- 他人にしないことは家族にもしないこと
- 性行為は自己満足にならないようにすること
ということです。
この記事を読んで、『人を動かす』に興味をもった方はぜひ原作を読んでみてくださいね。
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