この記事では『人を動かす』(著:D・カーネギー)で紹介されている“敵を味方に変える2つの原則”について解説します。
永遠の名著『人を動かす』の中でD・カーネギーは敵を味方に変える2つの原則を紹介しています。
その2つの原則とは以下のものです。
- 相手に小さな頼みごとをする。
- 小さな頼みごとをする。
それでは詳しく解説していきます。
敵を味方に変える原則①:相手に小さな頼みごとをする。
相手が知っていることを質問しよう
“小さな頼みごと”は「あれ取って、これやって」というような指示ではありません。
相手の持っている知識や情報を教えてもらうことなのです。
D・カーネギーは以下のように述べています。
小さな頼みごとをすることで、相手を尊重し、有用感を与えています。
相手を“教える立場”にすることで有用感を満たすのです。
質問することで「あなたの話を聞きたい」ということをアピールし、相手の心を満たすのです。
小さな頼みごとから徐々に大きな頼みごと移行していったほうが要望が通りやすいのは心理学的にも理にかなった方法です。
敵を味方に変える原則②:小さな頼みごとをする。
相手の有用感を満たすために質問しよう
質問するのは相手の有用感を満たすためです。
ただの鬱陶しい質問になってしまっては意味がありません。
D・カーネギーは以下のように述べています。
人は誰でも、尊重され、認められることを切望し、そのためならほとんど何でもします。それを忘れてはいけませんが、心にもない言葉を欲しがる人は誰もいませんし、わざとらしいお世辞を欲しがる人もいません。
適当な質問、適当なお世辞では有用感を満たすことはできません。
相手が本当に詳しいことは何か、相手が人に語りたいことは何かを考えるのです。
そうやって有用感を満たせる質問ができたとき、あなたの“小さな頼みごと”は成功したと言えるのです。
まとめ:質問で有用感を満たすことが大切
名著『人を動かす』によると、人を変えるための原則は9種類ありました。
その9原則とは以下のものです。
- 相手に小さな頼みごとをする。
- 小さな頼みごとをする。
かんたんに言うと、
- 相手が知っていることを質問しよう
- 相手の有用感を満たすために質問しよう
ということです。
この記事を読んで、『人を動かす』に興味をもった方はぜひ原作を読んでみてくださいね。
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『人を動かす』の中心となる原則です。