書評

未来は予想できる!世界的に有名な投資家の話を聞ける一冊!

「お金の流れで読む日本と世界の未来」

オススメ度

★5にしても良いくらいの良書。しかしながら5年後10年後に読んでも得られるものはぐっと減ってしまうだろうということで★4とした。

言わずと知れた世界的に有名な投資家ジム・ロジャーズへのインタビューをもとに書かれたこの本。とにかく学べることが多い

タイトルには「お金の流れで読む」とあるが、この説明には省略している部分があると言っていいだろう。正確には「歴史から学ぶこれからの世界をお金の流れで読む」だ。

この本の中でロジャーズは繰り返し「歴史を学べ」と述べている。歴史は繰り返されるためだ。そのことがこの本を読むとよくわかる。ロジャーズは「リーマンショック」や「トランプ大統領の当選」など様々なこと予言し、それを的中させてきた。これらのものは彼が天から得た予言なのではなく、彼の持つ知識と過去の歴史から導き出された予想だったのだ。それが見事に的中したわけだ。

彼は未来を過去の歴史から予想しているのだ。データを見て、ただ悲観的に未来を描き、警鐘を鳴らし、無暗に不安を煽るような内容にはなっていない。一方でいたずらに安心させるようなことも言わない。ただひたすらに過去の事実と今の事実を結びつけ、その結果としてどうなるのかを予想しているのだ。

この本の中でこれから世界各国に訪れるいくつかの問題についても予想している。それらのうちのいくつか実際に起きることになるだろう。そんなこれから起こるであろう問題とその対処法について書いてくれているのだ。それも非常にわかりやすく。こんなにありがたいことはない。

おもしろかったのがロジャーズが自分の娘たちに語っている内容だ。世界的に有名な投資家が自分の娘にどんなことを語っているのかは子どもがいる人たちにとっては知りたいことの一つであろう。

ロジャーズは「勉強」について娘たちにこのように語っている。

「良い成績を残せば、自分がやりたいことを選択することができる。それこそが重要なんだ」

学校の勉強自体に得られるものは無いかもしれない。しかし、高校、大学と進学する時、自分が行きたいところに行くことを選択するには「勉強」が必要になってくるのだ。

「学校の勉強なんて必要ない」と自分が大学を出ておきながら、子どもに適当なことを言う人たちとは一味も二味も違う。

多くの未来は予想され、それに気づいている人たちはすでに動き出している。少しでも未来の世界について興味があるというのであれば、ぜひ読むことをおすすめしたい一冊だ。