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【夢をかなえるゾウ】実践記録 第2話 「久しぶりの募金は勇気がいる」

第2話 久しぶりの募金は勇気がいる

「募金なんて最後にしたのいつか記憶にないなぁ」

自転車で近所のコンビニに向かいながらそんなことを考える。

そう、今回の課題は

コンビニでお釣りを募金する

最期に募金をしたのはいつだろうか。

小学生のころ、コンビニで親のお金でおかしを買ったとき、そのお釣りを募金したような気がする。

中学校では記憶にない。

中学校になってからは、それなりにお金を自分のために使うようになってきたし、高校に入るとなおさらだ。

部活終わりの買い食いにお金はどんどん消えていった。

大学生ではどうだっただろうか。

飲み会で後輩におごったり、友達と旅行に出かけたり、お金を使う金額が増え、バイトでお金を稼いでも稼いでもどんどん消えていった。

こうやって振り返ってみると、募金のぼの字とも縁のない生活を送っていたように思える。

そんな自分がこれから募金をしようというのだからなんとも面白い。

「でも、コンビニかぁ」

実は僕はコンビニで買い食いをしないことを決めている。

というのも、コンビニで買い食いをすると高くつくし、ついつい余計な物も買ってしまうからだ。

「何も買わないで募金だけするのも逆に勇気がいるしなぁ」

おっさんがコンビニに入り、いきなりレジの前に行き、募金をして去る。

これだけで「募金おじさん」というニックネームをつけられて店員間で呼ばれるのは間違いない。

それは避けたい。

そんなことを考えているうちにコンビニに着く。

自動ドアをくぐり、店内を軽く見渡す。

「できるだけ安い物を買おう」

そう考えて手頃な商品を探した。

そもそも募金をする人は自分の生活にゆとりがある人のイメージがある。

あのワンピースの作者の尾田栄一郎さんはコンビニで受け取るお釣りは全額募金箱に突っ込むらしい。

コンビニすら使わない自分とは大違いだ。

「本には収入なんて関係ないって書いてあったけどさぁ」

多少の不満はあるが、まずはやってみないことにはわからない。

「よし、これにしよう」

手に取ったのは100円で買えるお菓子。

これならスーパーで買っても大差はない。

スーパーで買う時とコンビニで買う時の値段の差を気にしているあたりがすでにけちくさい。

商品を持ってレジに進む。

少し緊張していることがわかった。

なんせ10年以上ぶりの募金だ。

なんか変にかっこつけて募金してもかっこ悪い。

あくまで自然に・・・

ピッ

「108円です」

小銭入れには丁度払えるだけのお金はあった。

が、あえて500円を出す。

お釣りを自然に募金箱に入れるためだ。

「392円のお返しです。ありがとうございました」

いつもなら小銭入れにお金をザっと流し入れるところだが、今日は違う。

募金をするのだ。

何円募金しようか。

1円じゃあまりにかっこ悪い。

しかし、100円は大きすぎる。

もう1個お菓子を買えるレベルだ。

間をとって10円にしておこう。

この思考はわずか1秒足らずのことだった。

お釣りの中から10円を募金箱に入れる。

「ありがとうございます」

店員の声だ。

募金をして店員からお礼の言葉を言われるとは。

あまりに募金をしていなくて知らなかった。

自転車にまたがり、帰路につく。

「なんだか気持ちがいいな」

たった10円の募金だが、「いいことをした」という意識が僕の気持ちを軽くしていた。

たった10円でこんな気持ちになれるのなら募金も悪くない。

「まぁ、またコンビニを使うときは募金をしようかな」

と、ほとんどコンビニを使用しないくせにそんなことを思った。