書評

【書評・要約】今こそ「お金」について考えよう『いま君に伝えたいお金の話』

この記事は約4分で読めます。

本書は投資家として活躍する村上世彰さんが、「お金」とは何なのかということや、「お金」とどのように付き合っていけばよいのかを教えてくれる1冊です。

『いま君に伝えたいお金の話』

お金の機能

そもそも「お金」とは何でしょうか

本書には、「お金」には3つの機能が備わっているとあります。

  1. 何かと交換できること
  2. 価値をはかることができること
  3. 貯めることができること

「お金」自体には価値はありません。

“何かと交換できる”から価値があるんです。

最近では、「お金」で交換するのではなく、自身の「信用」で交換する人も出てきましたね。

いわゆる「クラウドファウンディング」がそれに当たります。

この辺のことについては西野亮廣さんの著書『新世界をご覧ください。

お金について知っておいてほしい4つの大切なこと

著者の村上さんは、「お金」について知っておいてほしい4つの大切なことがあると語っています。

1つ目が「自立して生きていくために必要である」ことです。

「お金」がなければ生活に必要なモノを手に入れるのもままなりません。

一人で生きていくためには「お金」は切っても切り離せません。

2つ目が「やりたいことをやるには余分なお金があったほうがいい」ということです。

毎日の生活費だけで「お金」がなくなってしまうと、他にお金を回すことができません。

好きなことをするための道具を買えない場合もありますし、貯蓄がないと転職したくても不安でできない場合があります。

「お金」があるという安心感がやりたいことに挑戦する後押しをしてくれるんです。

3つ目が「困ったときに助けてくれる」ことです。

あなたが怪我をした時や何らかの理由で働けなくなった時、「お金」があればその期間も同じように生活することができます。

4つ目が「困っている人を助けることができる」ことです。

「お金」がなくても自分が動けば人を助けることはできます。

しかし、それは自分の手の届く範囲だけです。

「お金」があれば自分の手が届かないところであっても、相手が大人数であっても助けることができるんです。

著名人の多くは「寄付」という形で多くの困っている人を助けていますね。

「お金」について知っておいてほしい4つの大切なこと
  1. 「自立して生きていくために必要である」こと
  2. 「やりたいことをやるには余分なお金があったほうがいい」ということ
  3. 「困ったときに助けてくれる」こと
  4. 「困っている人を助けることができる」こと

お金と気をつけること

とっても便利で自分も他の人も助けてくれるお金ですが、気をつけなければ人を傷つける道具にもなりかねないんです。

気をつけるべきことがいくつかあるので確認しましょう。

お金の量で「幸せ」は決まらない

まず「幸せはお金の量で決まらない」ということです。

お金があれば、今まで我慢していたモノも買うことができますし、好きなものも食べられるようになります。

そのため、私たちは「お金」さえあれば幸せになれると錯覚しがちです。

実際はそんなことありません。

「イースタリンの逆説」

という法則があります。

これは

年収が一定額を超えると、幸福度は上がらない

というものです。

「お金」で買える幸せには限度があるということです。

  • 幸せな家族
  • 心の許せる友人
  • 健康な体

など、本当の幸せは「お金」で買えない部分にあるんです。

「イースタリンの逆説」について詳しく知りたい方はDaiGoさんの著書『「好き」を「お金」に買える心理学』をご覧ください。

値段と質は一致するとは限らない

また、モノの値段と質の高さは必ずしも一致しないということも覚えておきましょう。

モノの値段は需要と供給によってきまりますから、値段が高いからといって質も高いとは限らないのです。

これらのことに気をつける方法はたったひとつです。

それは、自分の“ものさし”をもつことです。

何にどれくらいのお金をかけるのかを自分の中で決めておくのです。

安いから買うとか高いから買わないとか、値段を“ものさし”にしてしまうと、「お金があれば買えるのに」という不満を持ったり、安いから質は悪いものでも買うという損な行動をとったりしてしまうのです。

「お金」は正しく使えば人を幸せにしてくれるものです。

しかし、一歩間違えると人を不幸にする道具にもなります。

「お金」との付き合い方を改めて考えてみましょう。

 

今日からできる!実践ポイント

自分は何にお金を使うのか、何にお金をかけないのか、お金の“ものさし”を考えてみよう。

 

本書の著者について

著者の村上世彰さんは、現在シンガポール在住の投資家です。

1983年から通産省などにおいて16年強、国家公務員として務めた経験もあります。

自身の経験をもとに、子どもの頃から「お金」と向き合うことの大切さを伝えるため、全国の小・中学校、高校などで「お金の授業」を行うなど、子どもたちへの金融教育に力を入れています。

本書もその授業の中で説明した内容を書いているとのことです。

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