書評

きっとあなたも好きになる!とある社長の独白本!

渋谷ではたらく社長の告白[新装版]

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この本は2005年にアメーバブックスより出版され、2007年に幻冬舎から文庫版が[新装版]として出版されました。著者はサイバーエージェントの代表取締役社長である藤田晋さん。麻雀が大好きなことでも有名ですね。藤田さんはなんと24歳の若さでサイバーエージェントを立ち上げています。

サイバーエージェントは、今でこそAbemaTVとかで有名になった企業ですが、誕生当時はどんな評判だったかご存知ですか?

サイバーエージェントが上場したのは2000年。世は正に大インターネット時代でした。サイバーエージェントもIT会社です。当時、上場したIT関連の会社は上場した途端に株価がぶち上がっていくというお祭騒ぎ状態でした。もちろん、サイバーエージェントも期待されていたんです。

そんな中、満を持して上場したサイバーエージェント。ちなみにこの時、藤田さんは26歳。東証マザーズ上場を最年少で果たします。さぁ、いよいよ上場です。どれだけ株価が上がっていくのか・・・ところが、待てども待てども株価は上がりません。それどころか日に日に株価は下がっていきます

そうです。インターネットバブルが崩壊したのでした。

実はこの時代、インターネットって何?という時代だったんです。「インターネットに可能性は感じるけど、実際に何に使えるのかはよくわからない」という状態だったんですね。今では考えられないかもしれませんが。

よくわからないけど、とりあえず投資しておけという流れができてしまった結果、実態よりも価値が上がってしまっていたわけです。そうなってしまうと、後はバブルがはじけるのを待つだけの状態です。バブルのこわいところは、そのことには当時は気付けないことですよね。

サイバーエージェントはその影響をもろに受けてしまったのです。

さて、藤田さんはそんなサイバーエージェントをそこからどう立て直していくのか。そして、その時、藤田さんはどんなことを考え、どんな行動を取ったのか。この本を読めば全てがわかります。

藤田さんの起業当時に抱えていた苦悩。何もわからなかった若者時代の失敗。成長を支えてくれた先輩方の存在。そういった今の藤田さんを作り上げた要素がわかる本になっているのではないでしょうか。

幻冬舎の見城徹さんが「これは文学だ」と語ったほどの作品です。びっくりするくらいスラスラ読めてしまいますし、読めば読むほど続きが気になってしまいます。

読み終わった後、きっとあなたも藤田晋さんのファンになっているはず。ぜひご一読ください。