書評

読んだら子どもに使う言葉が変わる!誰でも1つは心に響く言葉が見つかる1冊!

空想教室

おすすめ度

サンクチュアリ出版から発売されたこの本。「空想教室」。著者は植松努さん。植松さんは北海道で小さな工場を経営しています。しかし、この工場はちょっと他の工場とは違います。なんとロケットを飛ばしているんです。驚きですよね。「下町ロケット」で話題になったそうなのでご存知の方も多いかもしれませんが・・・(私は見ていないので全く知りませんでした)

さて、そんな植松さんが書いたこの本。正直に言います。めっちゃいいです。何が良いって「言葉」がいい

もし、あなたが「夢」とはなんですか?と聞かれたらどう答えますか?自分の夢を聞いているわけではありませんよ。そもそも「夢」って何?って話なんです。ちなみに植松さんはこう答えています。

夢とは「今できないことを、追いかけること」

か・・・かっこいい・・・!なんでも過去に自分の夢を聞かれた時に「そんなものは無理だ」と否定されたことがあるとか。その時に「叶えられそうなものしか『夢』と言ってはいけないのか」という疑問を抱いたのだそうです。そして、考え出した答えが上記のものです。そんな彼は今その無理だと言われた「ロケットを飛ばす」という夢を叶えているわけです。

これ以外にもありますよ。とっておきの言葉が!あなたは「個性」とは何だと思いますか?顔の形?着ている服?食べものの好み?植松さんはこう答えています。

個性とは、自分の経験です

深いですね~個性というのは流行ではないのです。その時代によって変わるものではありません。自分だけの経験や体験だったり、そこから導き出される考えだったりが個性なのです。

子どもが思春期に見失いがちなのが自分の個性です。変に服を着崩してみたり、人と違うことをやろうとしたりします。ですから、親としては子どものその動きを見て、誰かのマネをして個性を出そうとしていたら「それは個性じゃないよ」って言ってあげるべきですね。

最後になりますが、とっておきの言葉を紹介しましょう。これは子どもが近くにいる方にはぜひ知っておいてほしい言葉です。それは「我慢」という言葉についてです。「我慢」と聞くと耐えることややり過ごすことのイメージがありますよね。植松さんは違うんです。これが彼のすごいところです。植松さんは「我慢」についてこう語っています。

本当の我慢とは「違う方法を、考えること」

これすごくないですか?子どもに「我慢しなさい!」と言えば「我慢」して耐えることができるようになるかもしれません。でも、そこには何も思考はありませんよね。むしろ我慢するためには思考なんてないほうがいい。思考がなければ進化も成長もないんですけどね。

そこで「我慢しなさい」の代わりに「だったらどうしたらいい?」のように「だったら・・・」と言ってみてください。すると、あら不思議。「耐える」のではなく「考える」必要が生まれますよね。

多くの発明は「我慢」から生まれたものではありません。耐えられないから「どうにかできないのか」と考えた結果生まれたものです。子どもに「耐える」ことではなく「考える」習慣をつけさせるためにもマスターしておきたい言葉ですね。

この本にはもっともっとたくさんの心に響く言葉が出ています。「考えるためには美しい言葉が必要」とか、読んでいて「なるほどな~」と唸らせられるはずです。きっと読む人によって響くポイントは違うと思いますが、この本の中には「誰にでも1つは響く言葉がきっとある」そんなすてきな1冊です