書評

勉強するのは何のため?その答えはこちら!

勉強するのは何のため?

誰もが抱く疑問

「なんで勉強しなくちゃいけないの?」

おそらく小さいころ誰もが抱いたことのある疑問でしょう。

あなたはその問いにどう答えますか?

大人になって役に立つから?

進学や就職の選択肢を広げるため?

それとも、勉強なんてする必要ない?

一体わたしたちはなぜ勉強しなくてはいけないのか、という問いにひとつの答えを出してくれるのが『勉強するのは何のため?」なんです。

一般化のワナ

そんなものの答えはもう知ってるよ!という人もここだけは読んでください!

その答え、「一般化のワナ」にハマってしまっていませんか?

でも、人それぞれ、受けてきた教育の経験もそこから得たものも、役に立ったものも立たなかったものも、本当はみんな違っているのです。

だから、わたしたちが自分の経験を一般化していうことが、すべての人にあてはまるというわけではありません。

P.16

自分は勉強したおかげでうまくいった。だから勉強は必要。

自分は勉強しなくてもうまくいった。だから勉強は不要。

両者とも「一般化のワナ」にハマった答えです。

自分の経験は自分の経験でしかありません。

他の人には当てはまらないことだって多々あるんです。

答えを持っている人もそのことは確認しておきましょう。

答えは「ない」

では、いよいよ「勉強するのは何のため?」という問いの答えを発表します。

その答えとは・・・

なんと「ない」んです。

え?

いやいや、ふざけんなって話ですよね。

わかりますよ、落ち着いてください。

「答え」は一つじゃないのです。人によって、また時と場合によって、勉強する意味や理由はさまざまに変わるし、またいくつあってもいいのです。

P.45

自分の答えがあればいいってことなんですね。

ちなみに投資家のジム・ロジャースさんは「選択肢を増やすため」だと答えています。

未来は予想できる!世界的に有名な投資家の話を聞ける一冊!「お金の流れで読む日本と世界の未来」 オススメ度 ★5にしても良いくらいの良書。しかしながら5年後10年後に読んでも得られるもの...

「正解」はないかもしれないけど、それぞれに「納得解」は作れるはずです。

自由になるため

絶対的な正解は無くても、みんながそれなりに納得できる正解に近い納得解はありそうですよね。

著者の苫野一徳さんはそれに対してこのように答えています。

ズバリ「答え」をいってしまいます。

それは<自由>になるためです。勉強するのは、最も根本的には<自由>になるためなのです。

P.70

なるほど。たしかにこの答えには納得できますね。

誰だって不自由よりは自由なほうがいいはず。

勉強して今後の選択肢を広げるのも、自分が「自由」に選べるようになるためです。

勉強して有名大学に行って有名企業に就職するのも、自分がお金や時間を「自由」に使えるようにするためです。

勉強は「自由」になるためにやるもの。

なんだかしっくりくる答えのような気がするのは私だけでしょうか?

いや、私だけじゃないですよね。

学校はいらない?

さて、ここで勘のいい人は「自由になるために勉強が必要なら学校はいらなくない?」と考えるはずです。

学校って何かと不自由ですし。

勉強なら学校外でもできるはずだ、と。

でも、実は「自由になるため」にも学校は不可欠なんです。

ここでポイントになるのが「自由」と「自分勝手」は違うってことなんです。

自分が「自由」に生きたいのであれば同じように相手の「自由」も尊重する必要があります。

苫野さんは、お互いの「自由」を大切にしようという考えを「自由の相互承認」と言っています。

わたしたちが<自由>になるための最大の条件。それは、<自由の相互承認>の感度を身につけているということなのです。学校は、この感度をはぐくむためにこそ存在しているのです。

P.124

ここでも「え?」ってなりませんか?

そうです。今の学校ってその役割を果たせているの?って疑問ですよね。

苫野さんは学校も変わっていく必要があると言っています。

そのためにイエナプラン教育を導入している私立学校の創設を手伝いもしているんですよ。

3分でわかる!イエナプラン教育とは? この記事は約3分で読めます。    イエナプラン教育とは? イエナプラン教育をご存知でしょうか?この教育はオランダ...

「学校」は必要。でもその形は変えていかなければならない。

このことをよく覚えておいてくださいね。

名言ピックアップ!

わたしたちは、自分が<自由>に生きたいのであれば、他者の<自由>もまた、認めることができなくてはならない。

哲学者 苫野 一徳

なんだか最近は「自由」という言葉ばかりが一人歩きしている気がするんです。

まるで一人で生きているかのように「自由」を盾にしている人がいませんか?

その人の「自由」を守るために奔走している人がいるのに。

自分の「自由」ももちろん大切です。

でも、自分の「自由」を考える時に他の人の「自由」についても考える心の余裕が欲しいですね。

この本の内容を三行で説明するよ!

三行説明

「なんで勉強するのか」なんて答えは人それぞれ。

苫野さんは勉強は「自由になるため」だと考える。

学校は必要だけど形態や教え方は変えていく必要がある。

お子さんがいらっしゃる方や教育関係の仕事をしている方は必読の1冊です!ぜひ読んでみてください!


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