書評

【書評】子どものやる気を引き出すアドラー流の方法がわかる1冊!

アドラー心理学で「子どものやる気」を引き出す本

「うちの子はやる気がないんです」

こんな言葉を聞くことがあります。

子どもって難しいですよね。

こっちが論理的に説明したって理解できない場合があるし、理解しても行動に移さない場合がある。

機嫌もころころ変わるし、やりたくないことは避ける。

そんな自由な子どものやる気を引き出すにはどうしたらよいのでしょうか?

子どもと関わりをもつ人なら一度は抱える悩みですよね。

そんな悩みを解決してくれるのが『アドラー心理学で「子どものやる気」を引き出す本』なんです。

それでは、子どものやる気を引き出す方法について話していきましょう。

少しを認める

まずは、やる気がないのではなく、やる気が低いのだと考えましょう。

これはコーチングでも大切なことです。

部下のやる気を引き出したいならこの1冊!コーチングの「基本」が身につく本 人を動かすのって難しいですよね。 家庭では子どもやパートナー、職場では上司や部下。 みん...

じゃあ、その低いやる気を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

誰だって「やれ!」とか「がんばれ!」とか言われたってやる気は出ません。

そこで大切なのが子どもを認めることです。

アドラー心理学では、できないたくさんのことを教えるよりも、できているすこしのことを認めてあげましょうと考えます。

P.147

ほんのちょっとでもできている部分を見つけて認めてあげる。

不登校の子どもであっても「今月は3日行けたね」と良い事実に目を向けてあげることが大切なんです。

ポイントは「ほめる」のではなく「認める」こと。

「ほめる」は上下関係で、「認める」は対等な関係です。

具体的には「感謝」「喜びの共有」が認めることになります。

「今月は学校に3日行けてうれしいよ」とか「3日行けてよかったね」とか。

相手の感情に寄り添うことも大切になってきますね。

すべて“いいこと”

さて、こんな話をすると大体「うちの子は認めるところが全くありません!」なんて声が聞こえてくるんです。

大丈夫です。

アドラーさんの力で解決できます。

アドラー心理学では、他人に迷惑をかけること以外の行いは、すべて“いいこと”とみなします。

P.211

“いいこと”の範囲めっちゃ広い!

誰かに迷惑をかけない限りは“いいこと”なんですから。

24時間ずっと人に迷惑をかけている人なんていませんよね。

不登校の子どもであれば、部屋にいる時とか家で大人しくしている時とかは誰にも迷惑をかけていません。

ずっと家にいられるとこっちの気持ちが落ち込んでくるとか周りの目が気になるとかは親の主観であって、事実ではありませんし。

学校に行っている子どもであれば、「今日も学校に行ってくれてありがとう」でもいいんです。

当たり前だと思ってしまうことを認めてあげる。

そこから子どものやる気は生まれるんです。

尊敬する人を考える

日本の多くの人は宗教に熱心ではありません。少し古い資料ですが、NHKが1996年に行った調査によると信仰を持っている日本人の割合は31.2%でした。

信仰があるのが良いとか悪いとかは別として、信仰がある人には「教え」がありますから、やっていいことと悪いことがはっきりしています。

一方で信仰がない人にはそれはありません。

それぞれの「道徳心」に委ねるしかないのです。

でも、子どもに「道徳心」を求めるのは難しい。

そこで有効なのが「尊敬できる人」を考えさせることです。

人を尊敬できる人は、人からも尊敬されます。

P.66

人を尊敬できる人は「こんな風になりたい」というイメージをしっかりもっているんです。

だから、自分の成長する方向を見失うことはありません

そのため、人から尊敬されるような人になることができるのです。

「尊敬できる人なんていない」と答える子どもは要注意です。

それはかなり心が荒れてきている証拠。

まずは認める機会を増やすことから始めましょう。

名言ピックアップ!

他人を思いやるということは、自分を犠牲にすることではありません。

心理療法士 星 一郎

教育も育児も同じことが言えます。

自分を犠牲にする必要はないんです。

自分を優先にしたっていいんです。

「こうしなければならない」という答えはありません。

まずは自分に思いやりを持ちましょう。

自分に優しくできない人は他人にも優しくできないのですから。

この本の内容を3文で表すと・・・

この本の内容を3文で表すと・・・

全ては「認める」ことから始まる。

生活におけるほとんどのことは“いいこと”

相手にも自分にも「思いやり」をもとう

「やる気を出す」ことに限らず、日常的に子どもとの関わり方について教えてくれる本となっています。みなさんが気になる「叱り方」についても書いてありますよ。

子どもとの関わり方に悩みを抱えている方にはオススメの1冊です!


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